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猫4匹と暮らす日々の出来事と、お出かけ記録や交友記、 本や映画の感想など(since 2005.2.24)
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きさらぎ

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「日本海大会戦 海ゆかば」(DVD)
2009/11/08 10:48 [Sun]
category:映画
この週末は、「翔ぶが如く」でも見返そうかと思っていたのだが、
何となくこっちに。

日本海大海戦・海ゆかば [DVD]日本海大海戦・海ゆかば [DVD]
(2004/08/06)
笠原和夫丹波哲郎

商品詳細を見る

日本連合艦隊と、バルチック艦隊の有名な海戦を描いた映画。

先日感想をUPした「203高地」、未見の「大日本帝国」に続く、
東映戦争三部作のラスト、とある。
で、「大日本帝国」ってどんなの?とちょっと確認したら、
こっちは太平洋戦争なのね。「203高地」と「海行かば」が日露戦争なのに、
真ん中が太平洋戦争で、三部作、とゆーのがよく判らない。

まあ、そんなのは余談。

映画としての出来は、やや「203高地」に及んでいない、
というのがきさらぎの感想ではある。
何故かというと、この大海戦の本来主役である、
長官・参謀クラスが、東郷平八郎とか秋山真之とか出てくるわけだが、
それが「203高地」の児玉・乃木ほど縦横に活躍しないのね。
その代わり、「203高地」で古賀中隊長だっけ、
その辺りの下士官クラス?がやっていたような、
下の人間ドラマに重心が置かれている。

それはそれで勿論、そういう書き方としてあってもいいのだが、
どうしても、「上から見る人」と「下から見る人」の両面を
きっちり描いていた203高地に比べて、
やや戦争映画としての話のスケールが小さくなる気がする。

だがまあ、「男たちのYAMATO」なんぞ、
顔を洗って出直せ、と言いたくなるほどのレベルではある(笑)
これも結構好きよ。
実はきさらぎはちょっと個人的に感情移入して
二度ほど泣いてしまった。
この話の主役は、軍楽隊のトランペッター神田源太郎、という男で、
つまりは「音楽」がこの映画の重要なファクターになる。
だから、とにかく歌が好きで音楽が好きで、
「ふるさと」の唱歌を歌っては時々感極まって泣いてしまう、
というきさらぎには、初めからちょっとツボな映画なのだ☆

出港前に首を吊り、非国民、と罵られる水兵に、
葬列の音楽を奏でて送ってやる場面だとか、
神田が東郷平八郎に直訴して、
最後の慰安演奏会を許可してもらい、
みんなで甲板に鈴なりになってそれを聴く場面とか、
(これがまた「遠き山に日は落ちて」だったりするからたまらない。
こんな里心がつくような音楽、許可されるんかいな)
最後の決戦中に神田が地下の倉庫からトランペットを引っ張り出し、
砲のところで吹きはじめるとか、
とにかく音楽好きなら「判る判るっ」という感じの場面が満載である。

「オオカミ」こと佐藤浩市も中々名演、ガッツ石松もいい味を出している。
オオカミは兵隊相手に金貸しをやって、
上にも睨まれているひねくれものであるが、
口減らしで里子に出され、弟が生きているならお前ぐらいの年だ、と、
新入りの軍楽隊員と「義兄弟の契り」なんぞ結び、
カネを握り締めて「船から降ろしてくれ」と泣く姿が、
これはやはり、中々に芸達者な佐藤しか出来ません、
という役どころであった。
神田はオオカミに言う。
「あなたは、天皇陛下のためではなく、その金で、
自分の田畑を持つために戦ったらいい」

軍楽隊の隊長として、
「お前(神田)のおかげで肚が座った。
おれは軍楽隊員として、この戦争のことを交響曲にする」
と言っていた隊長は、実際の戦闘のさなか、
「こんなものは、音楽になどならない。俺が見ただけで十分だ」と言う。

これだけ被弾したら、この船(三笠)は沈むんじゃないか?
とも思うのだが(苦笑)、とにかく甲板は地獄絵図と化す。
それも、変な言い方だがよく書けている。
死体は風呂場に並べられ、甲板は血糊でぬるぬる、
階段には千切れた足が引っかかっており、
腕を吹っ飛ばされた水兵が呻いている。
この監督さん、中々にこういうのを描かすと上手いな。

そんなわけで、中々に堪能した映画であった。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

「草の乱」(秩父事件)
2009/10/31 21:15 [Sat]
category:映画
草の乱 [DVD]草の乱 [DVD]
(2007/12/14)
緒形直人; 藤谷美紀; 杉本哲太; 田中好子; 林隆三; 尾美としのり; 益岡徹; 原田大二郎; 山本圭; 四方堂亘

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1886年(明治17年)に起きた、秩父での農民蜂起(秩父事件)を描いた作品。
ちょっと下調べ的な好奇心で借りてきた。

面白い、とか感動、とかいうほどのインパクトはないが、
まあまあよく出来た映画。丁寧に作った、
まあ誠実な映画ではないかと思う。
何というかね、
「起こるべくして起こって、
鎮圧されるべくして鎮圧された」

って感じなのね、はっきり言って。

まあでも、そんなもんだろうと思う。
周囲との協調もなしに突き上げられて起っちゃうところとか、
「自由」とか「万民」とか言っても、
とりあえず、高利貸しの家を潰したら
「さあこれからどうする!?」となって誰も先のヴィジョンを描けないところか、
少数の警察は蹴散らせても、
軍隊が来るとわーっと四散しちゃうところとか。

監督はこういう反応を期待して作ったとも思えないが、
まあ、一時の衝撃を世間に与えても、
結局何も動かさずに消えていった暴動の一つ、に見えてしまう。
きさらぎは歴史を知らないし、
この「秩父事件」の歴史的な「影響」を知らない。
でも、実際その程度のものだったのではないかなあ。

そういう意味でとても誠実で、また、「そういう一事件」を
最後までそれほどのチャチさを感じさせずに見せる、というあたり、
監督も俳優も中々のウデなのではと思ったりする。

ここまでが一般的な感想で、後は余談になる。

しかし、時期が悪いよ、ときさらぎなんぞは思ってしまう。
この時、多分鎮圧の陣頭指揮をとったのが、山縣有朋内務大臣。
ちなみに初代。
内務大臣は「内務全般」を見る、副首相格ともいえる大臣で、
警察とか憲兵とか、確かここの管轄だったはず………。
っつーことで、この強権的な、
陸軍にも参謀本部にも絶大な影響力を持つ人が、
内務省で警察だの憲兵だのまで掌握してるこの時期に、
何で世直し暴動など起こすのだ。
強権的に潰されて首謀者極刑、暴徒には聞く耳持たん、
に決まってるじゃないか(苦笑)
有朋さんは、秩序を乱す人には一切容赦ないからね。
(自分は幕府の転覆の片棒担いだわけだが)
しかし、もう少し細い人にやってほしかったなー(配役:原田大二郎)
あと、肚黒の伊藤博文が中々のインパクト。
黒〜い、怖〜い伊藤博文。ちょっと珍しい。

鎮台の話が出てきた割には、
大山巌陸軍大臣が全く出てこないなこの映画、と思ってたら、
洋行中だった。っつーことは、陸軍大臣は西郷従道が兼務?

ついでに、主人公の井上伝蔵に見覚えがあるなーと思っていたら、
「翔ぶが如く」で西郷従道役だった緒方直人だった(笑)

きさらぎはしかも今、この鎮圧に回った「鎮台」の創設を
ちょうど調べているところなので、
「おお〜さすがだ。よくぞここまで成長した」と
つい鎮圧側に拍手してみたり(苦笑)

かなり、映画の見方を間違っている。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

「五稜郭」
2009/10/24 21:56 [Sat]
category:映画
きさらぎはそれこそ中学生時代から、
睡眠時間は基本的に5時間であった。
それがどうも足りなくなってきたらしい、と気付いた今日この頃、
睡眠6時間体制にしてからどうも時間が足りず、慌ただしい。

つまり何が言いたいかというと、
小説書くのに精一杯でほかのことができない(苦笑)

で、久々の記事がコレ。

きさらぎは歌がとにかく好きで、皿洗いしながら大抵歌っているのだが、
先日、ふと口をついで出たのが、さだまさし「夢の吹く頃」であった。

  待ち続けた風をはらみ 鳥が今翼を広げて
  北の空へ舞い上がる 空に橋をかけながら

  そんな風に誰もがみな いつか吹く風を待つのだろう
  いつか咲く花を待つのだろう 口に出さないばかりで

で、急に本作がみたくなって借りてきた。
5時間近くある大長編、榎本武揚を主人公にした「五稜郭」。
正確には「映画」ではなく「ドラマ」。

五稜郭 [DVD]五稜郭 [DVD]
(2000/12/06)
渡哲也里見浩太朗

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まあ、キャラの年齢に多大な無理があるのは置いておこう(笑)
歴史ファンからが色々文句もあるかもしれないとも思うが、
ドラマとして、中々よく出来ている。
そして、ドラマは歴史である必要はなく、
よいドラマであればいい、というのがきさらぎの姿勢である。

勝海舟、榎本武揚、土方歳三、黒田了介、山田市之允、
きさらぎは今明治を勉強中であるので、
どうしてもこの辺の人物に目が行くが(土方は単なる趣味)、
それぞれに中々魅力的である。
ことに、黒田は中々いい。
後に北海道開拓に力を注ぎ、総理大臣にもなってしまうこの男、
五稜郭陥落後は榎本の助命歎願に走り回り、
頭を丸めて坊主になり、
挙句、BL系HPでは散々に榎本とカップルにされている訳で、
そんなことを知ってみると、逆に中々に男前である(笑)
うん、カップルにされちゃうのも判るよ、って感じ。

この割合に単細胞的な黒田に対し、
ちょっと一癖ある山田市之允とかも中々面白い。
「山田はこの後軍人を辞めて文官に転じ、云々」というのは、
嘘ではないがまあ、これは言いすぎってもんですがね。
山田は明治10年の西南戦争まではバリバリの陸軍軍人ですから(笑)
でも、函館総攻撃を主張する黒田に対し、
「薩摩の単細胞め。そんな事をすれば、犠牲が大きくなるじゃないか。
お〜い、お前ら、今はゆっくり休んどけよ〜」なんて言うあたり、
いかにも正確無比な用兵を得意とした
大村益次郎に学んだ市之允らしい。

石を投げられ、幕臣から裏切り者呼ばわりされても、
新時代の到来を願い、無血開城、絶対恭順を貫いた勝海舟と、
幕臣の誇りと意地と生活(笑)にかけて、蝦夷へと旅立った榎本の対比も、
中々よく描けており清々しい。

ちと長いが、気持ちのよいドラマである。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

DVD:二百三高地
2009/09/06 07:00 [Sun]
category:映画
二百三高地 [DVD]二百三高地 [DVD]
(2003/12/21)
仲代達矢舛田利雄

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乃木大将(&児玉源太郎)による旅順攻略を描いた作品。

あまりよく知らないが(←おい)、
日露戦争のターニングポイント?かな。

まず、本筋に入る前にたまげるのが、
本人が出演しとるんかい!
と言いたくなるほどのキャストのはまりっぷりである。
(キャストはコチラ

特に、森繁久禰の伊藤博文、野口元夫の大山巌。
大山は、画面に出た瞬間、
「生きてたの、ガマ坊」と言いたくなるほどハマっている。
まあ、大山は映画的にはチョイ役だが。

乃木大将:仲代達也、児玉源太郎:丹波哲郎、
明治天皇:三船敏郎。
ヒロイン役に夏目雅子(サチ)、野際陽子(乃木夫人)の
豪華キャストである。
乃木さんもハマり役。出てきたときビックリする。
児玉はちょっとガタイが良すぎる感じがするが、
(リスには見えん(笑))でもさすがに名演と思う。
ただ、もうちょっと軽みがあるとなおいいけど。(←コダワりがあるらしい(笑))
(興味のある方はコチラをどうぞ。 →児玉源太郎大山巌

映画としての出来も中々に素晴らしかった。
ちゃんと人間ドラマしてる。
乃木と児玉の友情も、大山&児玉コンビも、
古賀中隊長とその配下の「愉快な仲間たち」(笑)も、
そして乃木や児玉のそれぞれの人間性も、
本当にきっちり描かれていて、素直に感動する。
米川と極道のニイちゃんの友情なんて中々にスバラシイ。
(情誼に厚く、しかも無茶ばかりする割には
しっかり最後まで生き残ってしまうところが、
やっぱり「監獄は、ガキの頃から慣れてる」男の
強運というものかもしれない(笑))

「勝ち戦になれば、戻ってもらいます。
 負け戦となれば、おい一人で十分ごあす」
大山巌なんて、自身の参謀たる児玉が
乃木の許へ行く事を許可するほとんどこの1シーンしか出てこないが、
(この人は児玉と逆で、もうちょっと体が大きいと尚良い)
この場面、きさらぎはとても好きである。
いきなり服を脱ぎだすから何事かと思えば、
「寒いので風邪引かないように」と
着ていた外套?差し出すところなんて、
実に自然でよろしい。それを押し頂く児玉がまたいい。
(しかし、多分児玉に大山の服は着れません。
片や155センチの通称「リス」、
片や「ガマ坊」――西郷隆盛ばりの100キロの巨漢であります)

激情家で怜悧、ちょっとひょうきん者。
天才、児玉源太郎が中々に魅力的。
「多少の兵の犠牲より、今は時間の方が大事じゃ」
「陛下の赤子(セキシ)を無駄に殺してきたんは貴様らじゃないか。
少々味方に当たるぐらいは覚悟の上。
ロシア兵が勝っちょるのは、
味方のいるところにもバンバン撃ちこんじょるからじゃ」
「乃木、貴様の苦衷など斟酌している余裕はわしにはない!
わしが考えちょるのは、この戦争に勝つ事だけじゃ!」

最後の台詞など、ここに至るまでの友情を
じっくり描いてきたからこそ生きる台詞。
映画はザツでは撮れません。
そんな事を、ちょっと再認識させられる映画。

相当幅広い人が出てくるので、
この辺に興味のある方は、是非どうぞ。
相当幅広い人が出てくるので、
この辺を全く知らない人は、3回ぐらい見てください(笑)

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

「明日への遺言」(DVD)
2008/12/20 17:59 [Sat]
category:映画
ついでに、歴史関係ということで
こっちもミクシーから転載(笑)

【キャスト】
藤田まこと
富司純子
ロバート・レッサー
フレッド・マックィーン
リチャード・ニール
西村雅彦
蒼井優
田中好子
竹野内豊(ナレーター)

【内容(「GAGAデータベース」より)】
無差別爆撃を実行した米軍搭乗員処刑の罪に問われ、
戦犯裁判にかけられた東海軍司令官・岡田資中将。
自己の信念を曲げることなく戦った彼と、
見守る家族の姿を描いた感動実話。
主演の藤田まことをはじめ、日本を代表する実力派俳優が多数共演。

以上は、アマゾンより転載。

以下感想。

記録映画のような作品。
「場面」と、ナレーションと、
奥さんのモノローグで淡々と進む。

悪い作品じゃないし、
非常に抑制の効いた端正で誠実な映画、
という気はする。
嫌いじゃない。

ただ、原作は読んでいないので判らないが、
この内容なら、
敢えて映像化する意味があったのかなあ、
という気がちょっとする。

好みの問題になると思うが、
まあ、せっかく「映画」なのだから、
もうちょっとエンターテイメントして、
家族や部下達やアメリカ軍や外部で、
岡田について語っている場面を作るとか、
ちょっとサブテーマのようなものを入れてみるとか、
もうちょっと「ドラマ」にして欲しかった、
という物足りなさを感じた。
「遊びがない」感じかな。

テーマ:DVD - ジャンル:映画

ラブ・アクチュアリー(映画)
2008/11/02 13:30 [Sun]
category:映画
何となく恋愛モノをチョイス。

これは良かった!

どこが良かったか、というと、
「恋愛はパーソナリティだなあ」
としみじみさせてくれるところ。

ベスト・ムービーが
「恋人達の予感」(メグ・ライアン)であるきさらぎには、
中々のツボ、「アタリ」の映画であった。

何個あっただろう?カップリングが7、8個はあっただろう、という
群像劇なのであるが、
散漫にならず、笑いあり涙あり
(きさらぎは親友の奥さんに恋しちゃう男のエピソードで泣いたねえ。
何とも切ない)、最後まで見せる。これはうまい。

設定も、首相と部下、とか、
それに対談に来ていきなりモーションかける合衆国大統領とか、
それにムッときて共同記者会見で啖呵切って
国民的ヒーローになっちゃう首相、とか、
作家と、言葉があんまり通じないお手伝いの女性、とか、
結構非現実な設定も絡みつつ、それもさらりとうまく料理して、
リアリティを保って楽しませてくれる。

あと、音楽のからめかたがまたいいね。
結婚式の場面とか(いいね〜あの結婚式☆)、
首相が部屋で一人で踊りだしちゃうところとか、とにかく楽しんだ。

中々のヒット作でありました♪

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

映画「グーグーだって猫である」へ
2008/09/21 10:08 [Sun]
category:映画
前の職場の友人Nさんと、梅田ガーデンシネマへ。

小泉今日子主演。
天才漫画家麻子と、飼い猫グーグーの物語。
原作は大島弓子の同題漫画だが、
漫画とは別物と考えた方がいいだろうな。

もっとも、別物とはいえ元が漫画の短編集なので、
何か切り貼り感と言うか、エピソード集的な印象は拭えないね。
正直、映画にする意味はあまり感じられなかった。
医者のセイジさんも、
オタク丸出しの3人組アシスタントも余計でしょう。
バンド志望のカレシも余計だし、っつーことは、
彼の浮気だの、それに関連するエピソード全てがいらん、ということだ。

とまあ、映画の出来としてはきさらぎはかなりバッサリ斬ってしまうのだが、
でも、きさらぎはこの作品、何ヶ所か泣いたのである。
それは多分、きさらぎと共鳴する部分がこの映画にはいくつかあって、
その記憶とオーバーラップして泣いたのだ。

きさらぎが泣いたのは、たとえば、
「あなたの作品は勇気が出ますよね」と言われた麻子が、
「私の作品は、それほどに私を救ってはくれません」
と呟く場面であったり、
連載作品の最終話を編集さんに渡した麻子が
玄関に座り込んでおいおい泣く場面であったり、
抗がん剤治療で鬱に陥った麻子が病院で吐いたり
夜の森を彷徨ったりする場面であったり、
死んでしまった初代にゃんこ「サバ」と麻子が対面する場面であったりする。

きさらぎは自分の、書けば書くほど辛いものが尖鋭化し溜まってゆくが、
それでも書かずにはいられない作品たちや、
抗がん剤治療をした身内や、
ずっと昔に死んだ、「逝かせてしまった」初代にゃんこを思って、
その思い出に泣いたのである。
「カタルシス」(悲劇的浄化)を生じさせるほど強い共鳴ではなかったのだが。

そんな映画。

帰りは、3回目のパブ「アレグロ」で一杯。
すっかりお気に入りのお店である♪

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画