「首相物語」2 2代目、黒田清隆

2008/12/04 (木)  カテゴリー/本の話

【2代目首相、黒田清隆】

薩摩出身、酒乱のケあり、下級武士出身。
肖像画もいかつい。
だが、アルコールが抜けたら、
別人のごとく親切で礼儀正しかったとか。
しかし、重職の人でそれもどうよ?(笑)
趣味、養鶏。友人知人が病や事故に遭うと、
卵抱えてせっせと見舞いに行ったという。

西郷隆盛の薫陶を受けて育ち、
後に参謀として戊辰戦争に参加。
終戦後?は、榎本武揚の助命のため走り回ったそうだ。

そんな「殺さない薩摩の伝統」をしっかり受け継いだ黒田は、
自身の軍職への希望にもかかわらず、
次第に次の任務、北海道開拓長官の仕事に熱中していく。
だがこのさなか、西南戦争で西郷を失い、
続いて妻と大久保利通の死に直面。
更に北海道開拓は中々軌道に乗らず、
焦った黒田の資金集め(薩摩出身者への官有物払い下げ)が、
明治14年政変の直接の原因となった
……とのことだが、歴史に疎いきさらぎは、この政変を知らん(笑)

14年政変で失脚した黒田だが、
その後の伊藤(博文)ら主流派への反発の受け皿となる形で、
2代首相に就任。
(「人格に不安があったとしても
黒田以外に適当な人物を見出しえなかった」とは著者の談(笑))
就任後の黒田は、井上条約改正問題で奮闘。
(きさらぎはこの条約も知らん(笑))
明治天皇を含むどんな人間の助言も調停も反対も意に介さず、
初志貫徹・中央突破を目指すが、
協力者大隈重信が爆弾で負傷するという事件によって、
なし崩しにこの改正案はお流れとなってしまったそうだ。

晩年の黒田は、条約改正問題で力を使い果たしたように、
これといった政治活動はせず、
枢密院議長として最後を迎えた。

「前半期の活躍を知るものにとって、
それは物足りないものだったとしても、
黒田はようやく訪れた平和な日々を、
市井の好々爺のごとく楽しんだのである」

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